竹新 ~串の日の出会い~

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9月4日は【串の日】だそうだ。
(一社)日本記念日協会の情報によれば

香川県三豊市に本社を置き、各種の冷凍食品の製造販売を手がけ、全国の量販店、コンビニ、外食産業などに流通させている株式会社「味のちぬや」が制定した日。運動会やお祭り、イベントなどで出かけることの多いこの季節に、片手でも手軽に食べられる串ものをもっと食べてもらいたいとの願いが込められている。日付は9と4で「串(くし)」と読む語呂合わせから。

串物といって思い浮かべるのは、焼鳥、串カツなどいろいろあるが、うなぎ好きが思い浮かべるのは、やはり〈うなぎ串焼き〉である。

酔狂にもうなぎ串焼き専門店以外で〈うなぎ串焼き〉を提供している店がないかと検索すると、東武スカイツリーライン・竹ノ塚駅から約1Kmのところに『竹新』さんがヒットしたので、伺うことにした。

竹ノ塚駅は、初めて降りる駅なのでわかりやすい道順で行くことにする。
竹ノ塚駅東口を出て商店街を歩き、マックスバリュー竹の塚店を過ぎた交差点を左へと曲がる。
駅前の賑やかさとは打って変わって静かな道筋である。
スマホのマップがもう少しで目的地というグランドの脇に差し掛かると鰻を焼く匂いが漂ってきた。

店内へ入り、調理場の脇を通り奥が客席。全て座敷となっている。

座敷に上がって、ビールをお願した後、メニューを拝見。

「うなぎは最低五十分かかります ご了承ください」の断り書きがある。
〆のうな重も最初にお願いした方が良さそうである。
うなぎの量をお聞きすると〈大名うな重〉で4.5p1尾ということなので、うなぎの串物をひと通りとお願いする。

ところが、厨房から戻ったお主人から残念なお知らせ。
〈ひれ焼き〉〈短尺焼き〉以外は売り切れてしまったとのこと。
焼鳥ほかの串物をお願いして、ビールで喉を潤すことに。

例年よりも残暑は厳しくないとはいえ、蒸し暑さの中を15分ほど歩いてきたのでビールが美味い。

「お通しです。」と運ばれてきた〈鮪と蛸のぬた〉〈つぶ貝〉〈玉子焼き〉の三種盛り。
どれもしっかりとした仕事がされており、美味い。

うなぎを待つ間のアテとして満足のいくものを、という店の心遣いなのだろう。

ビールをお代わりして、お通しを平らげた頃に〈地鶏焼き鳥〉が到着。

続いて〈しいたけ〉〈ぎんなん〉〈うずら〉もやって来て、座卓の上が賑やかになる。

串物はどれもレベルが高い。
うなぎも期待できそうだと思っていると〈ひれ焼き〉登場。

ニラを芯にうなぎのヒレを巻いた定番なのだが、ヒレの量が多い。
故に頬張ったときに口に広がるコラーゲン感が抜きんでている。

〈短尺焼き〉も香ばしさととろける食感で美味。

お通しと串物を堪能していると早50分が過ぎたようで〈大名うな重〉のお目見えである。

丼でお出ましの〈大名うな重〉にはお新香、肝吸いの他にサラダ付き。

ふわっととろける食感はたまらない。

活鰻は、鹿児島県大崎町産の新仔だそうだ。

二代目のご子息と店を切り盛りしているご主人・新野 弘さん(75歳)としばし歓談させていただく。
お若い頃は、超老舗うなぎ串焼き専門店の立ち上げにも関わっていらしたそうで、鰻業界のレジェンドのお名前がポンポンと飛び出す。

この日は、美味いお通しや串物で呑み過ぎてしまったので、自慢のうなぎ串焼きのあるのを確かめて、新野さんのお話をゆっくり聞かせていただきたいと思うのであった。

 

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