Twitterで相互フォロワーになっているウナギストこと高崎竜太郎さんが、東京海洋大学で開かれる日本水産学会春季大会出席のため福岡から上京される。
相互フォロワー同士のうなっくすこと高嶋茂男さんと「3人で鰻を食べながらうなぎ談義をしましょう。」ということになった。

高崎さんのホームページによれば
「ウナギストとは、ウナギのスペシャリストから作った造語です。ウナギの知識なら世界一かもしれません。ウナギを中心に生きています。」
といううなぎ好き界の若き強者である。
今春、九州大学農学部を卒業して、ニホンウナギの商業的完全養殖の確立と実行を最大の目標に大学院に進学する。

高嶋茂男さんについては、何度も記事に書いてきたので「うなぎ大好き」をご覧いただいている方はご存知かもしれない。
高嶋さんは、うなぎの新聞こと「日本養殖新聞」の取締役編集長でプライベートでも大のうなぎ好きな方である。

さて、日にちは3月27日(日)と決まったが、都内は日曜休みの店が多いのである。
しかし、鰻を食べる場所を決めなければならない。
ゲストの高崎さんからは「関東らしい鰻」という要望が来ているが…

そんな時、卒業旅行で香港からヨーロッパ各地のうなぎにまつわる旅をしている高崎さんがイギリスから「ウナギゼリー」のツイートがあった。

ツイートからは「本気のウナギ好きでも厳しい」というニュアンスが伝わって来た(-_-;)
それでポンと膝を打った。
以前、お邪魔した時に日本版ウナギゼリーともいうべき、うなぎの「煮こごり」が美味しかった店が日曜でも営業している。
早速、高嶋さんへ連絡すると
「丁寧な仕事をなさるし、高崎くんのリクエストにも応えられるでしょう。」
という返事で、本駒込の『源氏』さんに決定!
高嶋さんは、4代目の若とは知り合いというのでコーディネートをお願いした。

しばらくして、煮こごりも入った「鰻尽くしのコース」を用意してくださると連絡が入り、期待は高まる(^-^)♪

当日、約束の時間に店の前に着くと大きなリユックを背負った青年がいる。高崎さんだとすぐにわかった。
ご挨拶をして、開店を待つ。

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もう、すでに高嶋さんは入っているらしく、2階の座敷へ案内された。

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うなぎの額なども飾ってある落ち着いた空間である。

飲み物を聞かれたので、自分はこの店の屋号の由来になった「菊源氏」をお願いする。
前回、『源氏』さんへ伺ったときに「菊源氏」のことを書き
「伊豆の酒、菊源氏もついにその歴史を閉じたそうだ。」と締めくくっている。
現在は、しそ焼酎「鍛高譚」などの主力商品がある合同精酒などの『オエノングループ』の傘下になった「富久娘酒造」によって神戸・灘で「菊源氏」は製造されているそうだ。
「菊源氏」の愛飲者は今でも静岡・伊豆方面に多く、その配慮からか?原料米は全て静岡県産米を使用しているという。

飲んだ感想は、端麗辛口で飲みやすい印象。

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先付が運ばれてきました。
「鰻の骨唐揚げ」「煮こごり」「山葵漬」の3種

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「鰻の骨唐揚げ」

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「煮こごり」
今日のお目当てのひとつ。
高崎さんに日本版ウナギゼリーの感想を聞くと
「イギリスではチップ&フィッシュでさえ…。」後は聞かずもがな

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「山葵漬」

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高崎さんがイギリスで買ってきたビールを見せてくれた。
ラベルには鰻らしきイラストと Ely’s Eel Brew と書かれていることからイーリーの鰻ビールらしい。
鰻コーラと一緒で鰻エキスが入っているのかなぁ?」と一同大笑い。

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イーリー(Ely)は、イギリス東部、ケンブリッジシャー州の都市で、ウナギを意味する言葉eelと島を意味する-yまたは-eyが地名の由来だといわれている。
ウナギの町・イーリーはウナギストしては、行かねばならない町だったのですね^^

 夏にはウナギ祭り(Ely Eel Festival )があるとのこと。

ウナギビールを製造しているらしい? Mile Tree Brewery のFBページより

Well, we’re just looking back on our time at the Ely Eel Festival this bank holiday weekend and we can honestly say that…

Mile Tree Breweryさんの投稿 2015年5月4日

 

高崎さんに見せてもらったイーリーのパンフレット

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高崎さんには、旅行の写真を見せてもらったり、話もいっぱい聞かせてもらったので、まだまだ話題は尽きない。
高嶋さんが、高崎さんにウナギ海外旅行記の連載のオファーを出していた。近々「ウナギストの欧州鰻遊記」(仮題)が始まるかもしれない。
ということで詳しくは日本養殖新聞で…(^_-)-☆

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さあ、お料理も続々と…

「お刺身」

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「う巻き」
綺麗なう巻き。丁寧な仕事がわかる品。

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「う巻き」は、甘めの煮切ったタレをお好みでつけていただく。
そのままでも充分美味いが、コースでは味の変化を楽しむのも一興かもしれない。

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「うざく」
飾りに菊花をあしらうのをよく見るが、源氏さんは錦糸玉子^^
三杯酢の加減が店によって異なり、特徴が出る品。
まろやかな酢加減がGood!

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「肝焼き」
うな串の店のように部位ごとに分けていない、レバーや他の部位が口の中で複雑な味わいになる。
老舗のうなぎ屋さんの肝焼きである。

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「焼鳥」
うなぎのタレよりもやや甘めの焼鳥専用のタレが鳥の旨味を上手く引き立たせている。

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「白焼」
自分が、この日の料理で最も気に入り、絶賛したい品。
身はふっくらで皮はパリッパリに仕上げてある。

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うなぎ談義で食べるスピードが遅くなって、やや冷めてしまっても皮のパリパリ感が失われないのは、焼きの技術の高さだろう。
山椒塩でいだだくとさらに美味しく感じた。

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「くりから焼」
旨味がギューっと凝縮されている。これも美味いっ!

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〆のうな重の登場!


綺麗なビジュアルからも仕事の丁寧さが伝わってくる。

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フワトロの食感でさっぱりとしたタレの融合は、関東の鰻の真骨頂である。
きっと高崎さんのリクエストは叶ったことだろう。

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宴が始まって3時間を回っている。
うなぎの話は全く尽きないが、美味しく、楽しい時間は経つのが早い。
突っ込んだうなぎ談義出来るご縁に感謝したい気持ちでいっぱいだ。

私事ながら
「高嶋さんはじめうなぎ好きの方たちとリアルに付き合うようになってから家で不機嫌な顔をすることがなくなった。」
とカミさんが快く送り出してくれるのも有り難い。

下に降りると店は暖簾を仕舞う時間になっていた。
少し待っていただいて、写真を撮らせていただく。

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日曜日の夕食時とあって、4代目の高木康晴さんは2階へ上がってこれず、お話が出来なかったのが残念だった。
まあ、それは「また来なさいよ。」という鰻神様の思し召しなのだろう。

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お開きは苗字にがつく4人で記念撮影♪

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うなぎが取り持つご縁に感謝!感謝の春の晩であった。

 

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