東京メトロ・八丁堀駅を出て、新大橋通りを築地方面へ進み「入船一丁目交差点」を右に曲がると左手にあるのが『しらゆき』である。

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『しらゆき』では、心より食事を楽しんでほしい、新鮮なものだけを提供したいとの思いから予約を勧めている。
「鰻に魅せられて」のうなっくすさんが予約をしてくださったのでご一緒させていただいた。

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店主の見田一郎さんは20歳ごろから『うな鐡 池袋総本店』で腕を磨き、2011年に『しらゆき』をオープンさせたと聞く。

『うな鐡 池袋総本店』は渋谷の『元祖うな鐡』とどちらが古いのだろうと鰻好きの間では話題になる〈うなぎ串焼〉の老舗である。
何故、話題になるかというと、どちらかが〈うなぎ串焼〉の発祥の店だからである。

一般の鰻専門店でも〈肝焼き〉は出す店が多いが、竹串に刺した〈肝焼き〉は関東を中心とした江戸前鰻の専門店のみなのはご存じだろうか。
中部以西は鰻を腹から裂き、鉄串で焼くために肝焼きも鉄串で焼く。
そのため、鉄串から外しての提供となる。

さらに〈うなぎ串焼〉の人気商品の〈くりから焼〉〈ヒレ焼〉などで使う部位も江戸裂きでしか外さない。
故に様々な〈うなぎ串焼〉を提供する【うなぎ串焼専門店】は江戸裂きで蒲焼を焼く関東近郊にしか存在しないのだ。

そして、『カラオケバー しらゆき』も経営する見田さんの右腕として鰻の料理をしている平山くんは【美味しんぼ】80巻に登場した〈うなぎ串焼〉のレジェンド・鈴木正治さん(現『味治』店主)のお孫さんにして、〈うなぎ串焼〉の名店『川二郎』現店主の長男なのである。

さあ〈うなぎ串焼〉の老舗とレジェンドの系譜を引き継ぐお料理を堪能しよう。

お通しは〈うな肝のうざく〉
新鮮な肝なのでプリプリしており美味。
見田さんが「うなぎ居酒屋」と称する実力がこの一品でわかるというものだ。

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鰻串〈5本コース〉

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〈れば〉
一般的な鰻の肝から肝臓を丁寧に外して、串焼したもの。
1尾から1つしか取れない〈れば〉を10個ほど使うために幻のうな串ともいわれている。
鰻のフォアグラともいうべき美味しさである。

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〈くりから〉
不動明王の化身といわれる倶利伽羅竜王が火炎に包まれた黒竜が剣に巻きついているお姿に見立てたことから〈くりから焼〉という説がある。
鰻の身と皮の美味い部分を串焼にしており、鰻嫌いの女子が鰻好きに変わったという話も聞く。

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〈ひれ〉
江戸前背開きの際に引くヒレを串に巻き、焼いたもの。
コラーゲンたっぷりのうな串である。

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〈ばら〉
あばら身ともいわれる。鮪に例えれば、中落ちの部分。
職人さんの丁寧な仕事でコリコリと乙な一品に仕上がる。

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〈かぶと〉
鰻の頭。骨が多い部分であるが、しっかりと蒸すことで丸ごと食べられる。
やはり、職人さんの手間を感謝して食す。

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日本酒党には〈うなぎ串焼〉は、たまらないアテである。
『しらゆき』には〈獺祭〉〈十四代〉など各地の銘酒が置いてある。
今日は、青森の銘酒〈田酒 特別純米酒〉をいただくことにする。

おつまみの定番〈鰻骨の唐揚げ〉と

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〈肝炒め〉を追加する。

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大いに食べて呑んで夜は更けていく。

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話題はもちろん、うなぎの話。

 

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