2016年9月の末に娘夫婦に2人目の子供が誕生した。

娘が安定期に入った頃から【お食い初め】は、埼玉県ふじみ野にあるお祝い会席の『一味亭』さんでお祝いしようと家族で相談していた。
『一味亭』の女将さんにも伝えると、喜んで引き受けてくださるという。

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【お食い初め】
新生児の生後100日目(または110日目、120日目)に行われる儀式。
「真魚(まな)始め」または「食べ初め」、初めて箸を使うので「箸揃え」「箸初め」とも呼ばれるほか、祝う時期が生後100日前後であることから「百日(ももか)の祝い」「歯がため」と呼ぶ地域もある。

概要
個人差はあるが、新生児の生後100日頃に乳歯が生え始める。この時期に「一生涯、食べることに困らないように」との願いを込めて食事をする真似をさせる儀式である。
この儀式は、平安時代から行われてきたものである。
江戸時代には、生後120日経つと、飯や魚、5個の餅、吸い物、酒などの膳部(ぜんぶ:膳にのせて供する食物・料理)をそろえて幼児に食べさせる真似をした。

祝い膳
伝統的な形の「お食い初め」は、一汁三菜の「祝い膳(いわいぜん)」が用意される。これには鯛など尾頭(おかしら)つきの魚および、赤飯・焚き物・香の物・紅白の餅のほか、吸う力が強くなるようにとの考えから吸い物(汁物)、歯が丈夫になるようにとの考えから歯固め石が供される。「歯固め石」は古くからの習わしでは地元の神社の境内から授かるもので、儀式が終われば再び境内へ納める。小石の代わりに固いクリの実を供する地域もある。また大阪をはじめ、関西地方では小石の代わりにタコを供する風習が存在する。
食器は正式には漆器で高足の御膳にしつらえる。器の漆の色も赤ちゃんの性別で異なり、男児は内外ともに赤色で女児は黒色で内側が赤色である
また、祝い膳の直後に 長野県佐久地方では、洗い清めた石を皿に乗せ、焼鰯を添えた膳を作り、子供に石をしゃぶらせると、石をも噛み砕くような丈夫な歯が生えるといわれる風習がある。一方、この石を子供の一生の御守にする家もある。また、お食い初めの後、子供を道などにわざと捨て、事前に依頼しておいた近所や親戚の人などに子供をすぐに拾ってもらう伝統もある。拾ってくれた人を「拾い親」と言って、時には親子のようにつき合う。
もっとも、簡単にするならこのように正式な形ではなく、祝い膳として離乳食を用意しミルクや母乳から離乳食へ切り替えのきっかけとしても構わないとされる。

(wikipediaより引用)

孫が生後100日目を過ぎた最初の日曜日に『一味亭』さんにお祝い膳をお願いして、お食い初めのお祝いをした。

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まだ、正月の名残があるエントランスホールを抜けて予約してある個室へ案内される。

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素敵な部屋に一同大喜び。
特に娘は、長時間の滞在になる時に幼い子どもがいると他のお客様に迷惑が少ない個室はとても助かるという。

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大人の席には、寿の箸袋に女将、若女将お手製の紅白折鶴が添えてあり、お祝い気分を盛り上げている。

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《お食い初め膳》
・お祝いの定番〈お赤飯〉
・吸う力が強くなるようにと〈お吸物〉(紅白白玉、結び三つ葉)
・〈前菜物〉(芽くわい、田作り、しんじょう、ゆず羹)
・〈酢の物〉(サーモンの小川作)

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そして中央には
子供の運気うなぎ昇りを祈念して〈鰻〉と〈玉子焼き〉に大根と人参で作ったお目出たい〈紅白梅〉
流石、ハレの日の鰻屋さんである。

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鰻を口元に近づけると、見詰めて吸い付く。
やはり、一番気に入ったようだ。血は争えないのか。

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《鰻のお祝い骨揚げ》
私たちがうなぎ好きということをご存じのお店のご厚意で、細く長く幸せににと特別に出してくださった。
お心遣いに感謝します。
一番食べたのはお姉ちゃん。お姉ちゃんが細く長く幸せになってしまうのか。

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お姉ちゃん用の《お子様特別膳》
お姉ちゃんは「わ~っ」と言って大喜び。
大人でも十分に満足できるクオリティーだ。

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《旬の前菜》

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〈鰤の白味噌仕立て〉

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〈田作り〉

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〈柚子柚餅子〉

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〈海老鉄扇串〉

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〈鯉なます金紙巻〉

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《お造り》

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〈鮪〉

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〈柚子釜サーモン〉

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〈甘海老〉

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〈日の出鶴〉

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美味しいだけでなく、目にも美しい品の数々。
お祝い膳なので縁起の良さも踏まえており、ハレの日会席の真価を見せていただいた。

《茶碗蒸し》
卵のなめらかな口あたり、上等の吸物を味わうかのような出汁の旨さ。
茶碗蒸しがあまり好きではない娘も美味しいと完食するほどに美味いっ。

鰻を入れてグランドメニューに加えてほしいと思ったくらいである。

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《酢の物》
〈サーモンの小川作〉〈もって菊〉〈柚子羹〉

優しい酢加減。
〆の〈うな重〉の前に口の中をリセットする効果もあった。

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うなぎ昇りの〆はやはり《うな重》


〈国産うな重〉(2枚のせ)手毬麩入りの〈お吸い物〉〈香の物〉

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この日の鰻は鹿児島産。
肉厚の鰻をふっくらと焼き上げ、一味亭秘伝の甘みのある円やかなタレでたくさんお料理をいただいた後でもぺろりと平らげられる。

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《 お祝い水菓子 》
女将と若女将がの文字を一つ一つ心を込めて書き上げている。

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〈錦玉子〉〈丹羽黒豆〉

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今回は【お祝いコース】の〈梅〉をいただいたが、品数が多い〈桜〉にさらに白焼きも楽しめる〈寿〉もある。

うなぎ尽くしを味わいたい方には、鰻のひれ焼き、かぶと焼きも入った《一味御膳》も用意されている。

毎年200組以上のお祝い事に関わっている『一味亭』さんは、料理はもちろん、そのホスピタリティは経験に基づいた“おもてなしの心”が行き届いている。この日は冷たい雨が降っていたが、私たちの心は温かくなった。

『一味亭』さんは、立派な外観とは異なり普段使いでも気軽に利用できる鰻屋さんだが、ハレの日にはその本領を遺憾なく発揮すると改めて感じたのだった。

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孫のお食い初めを素敵なお祝いに演出してくださった『一味亭』の皆さんに心からお礼を申し上げて、この項を閉じたい。

 

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