フジテレビ「ノンストップ」うなぎのモノがたりにコーナーゲストして出演させていただいた。
うなぎにまつわるエピソードをクイズなどで紹介して、その解説を務める訳だ。
番組の中では〈蒲焼〉を温かく召し上がっていただくための鰻店の気遣いとして「銅壺(どうこ)」が紹介された。
スタジオに運ばれた銅壺の中には日本橋小網町『うなぎ喜代川』さんの〈蒲焼〉が入っている。
MC、ゲストの皆さんが美味しそうに食べている。
自分の出演コーナーが終了してスタジオからはけると、もう頭の中は喜代川さんの鰻でいっぱいになっている。
ゆりかもめの台場駅から新橋で乗り換えて、喜代川さんの最寄り駅からお店へは自然と早足になる。
着いたのは、ちょうどお昼時でテーブル席は満席。
1階奥のお座敷へ若女将さんに案内される。
お願いしたのは〈うざく〉と〈うな重・菊〉
番組でも紹介されたように喜代川さんは化身、失楽園で有名な渡辺淳一さんが生前ご贔屓にしたお店。
中でも〈うざく〉は大変好まれたという。
私も喜代川さんの〈うざく〉は大好物。
蒲焼と千切りにした胡瓜の食感に飲み干せてしまう優しい和え酢…。
お代わりが欲しいくらいなのだ。
これぞ江戸前というキリッとしたタレに包まれた蒲焼の美味いこと。
お重を持ち上げて、一気にかっ込んでしまった。
前回、若女将の恵理さんにお会いしたのはまだ赤ちゃんがお腹の中にいる時。
お客様が一段落して、6代目のまめ女将と一緒にきてくださいました。
何と!うなぎ好きのジイジは、まめ女将を抱っこさせてもらいました。
そして、可愛い千社札もいただきました。
気分はうなぎ昇り!
渡辺淳一さんは
「美味鰻 夏に食う馬鹿 冬食わぬ馬鹿」と色紙に書かれている。
さしづめ私が自分のことを描けば
「美味鰻 四季それぞれに 食らふ馬鹿」となるだろう。