『うなぎ和友』の思い出
もう10年以上経つだろうか?
本籍地が江戸川区内にあった頃、江戸川区役所へ戸籍謄本をとりに行った帰りにお邪魔したことがある。
写真も残っていないので、デジカメを忘れたのか、デジカメを買う前なのかの記憶もあいまいだ。
微かな記憶を辿れば、一般的な専門店の〈並〉の価格で〈特上〉クラスの〈うな重〉をいただいて大鰻足したことを思い出す。
食べログなどの口コミサイトやSNSで『うなぎ和友』の投稿写真を見ると、自分の記憶よりもさらにメガ盛りうな重になっている。
いつか確かめに行かねばと思いつつも本籍地も江戸川区から移転していく用事もなくなってしまっていた。
そんな話を夏休み最終日の息子にしていると「じゃぁ、行こう!」となり、お邪魔することになった。
平日でも行列⁉
店の前に着いたのは、開店の11時から30分ほど経った頃。
すでに1巡目は入店済で6名ほどの方が店頭に並んでいた。
立て看板に貼ってあるお品書き。
食べきれないことも考えて〈うな丼〉も一瞬頭をよぎるが、またいつ来れるかわからないので〈うな重〉を心に決めて、ゆったりと待つことにする。
自分たちの後にもたちまち行列が出来始める。
10分ほどすると食べ終わったお客さんが出始める。
外で待っていたお客さんが順番に入店して、順番待ちの椅子へ座る。
ふと振り返るとウナギイヌのフィギュアがさりげなく飾ってあるのが目に入る。
20分ほどで私たちも店内へ案内される。
超弩級の〈うな重〉とご対面
以前はカウンター席と座敷だった記憶があるが、カウンター席とテーブル席に変わって、すっかり綺麗に明るくなったような印象。
息子が運転してくれるので、ビールで喉を潤しながら〈うな重〉を待つ。
着席して20分弱でご対面の時間とあいなる。
お重から溢れんばかりの鰻様
壮観です!圧倒されます!
そのままではご飯が見えないので、尾の方を蓋に移すと、何と合計2尾1/4の蒲焼がのっていた。
ご飯もお重にぎっしり
チャレンジメニューではなく、通常のメニューなのだから恐れ入る。
しかも税込3,700円の破格の値段。
小振りであっさり目の脂ののりの鰻を敢えて仕入れている気がした。
その鰻をふっくらと蒸し上げて本焼きしている。
タレも甘さ抑え目のサッパリ系で食べやすいし、鰻の旨みも感じられる。
なので量が多くても食べ進められる。
追いダレは、お重と一緒に持ってきてくれるので、味の変化も楽しめる工夫がされている。
不覚にもあと半尾というところで箸が止まったが、何とか完食。
聞けば、ご飯は少な目を頼めるし、食べきれない時には持ち帰り用の容器をもらえるそうだ。
蓋を開けた時は、ボリュームにウナり、
食べ始めると美味しさにウナり、
食べ終わるとお腹がいっぱいでウナってしまった。
うなぎ好きの方は一度は体験してほしいお店である。