この日は、神田錦町でとある講座に参加した。
神田といっても東京メトロ・大手町駅が最寄り駅で神田橋を渡るとすぐの場所である。
講座が終わったのは21時を少し回った時間。
この時間でも開いている鰻店を探すと『ての字 大手町店』がヒットした。
『ての字 大手町店』は、鰻加工品製造・卸・販売『株式会社 ての字』の直営店のひとつである。
ての字の直営店は、他に西新橋の『本丸』がある。
虎ノ門に『鐵五郎』という店舗もあったが、2015年9月に閉店してしまったので、現在は直営店は2店舗ということになる。
ての字のホームぺージによれば、屋号の由来は
創業文政十年(1827年)徳川二の丸御用商として、芝田村町(現在の港区芝二丁目)付近に海老屋鉄五郎が業を成す海老屋が屋号であるが、親しい同志から「ての字」と呼ばれていた。
当時は落語でもお馴染みのように、名前の頭文字をとって「○○字」「××字」と呼び合っていた。何時しか屋号である「海老屋」よりも「ての字」の方が愛称となったのが始まりです。
とある。
店の暖簾にも「創業文政十年」の文字が染め抜かれている。
店員さんに「お店の写真、撮られてください。」とお願いすると
「どうぞ。」と微笑んで、写り込まないようにさっとよけてくれた。
嬉しい心遣いに気を良くして、店内へ。
まずは、〈串焼きセット〉をお願いして、ビールで喉を潤す。
《串焼きセット》
この日は〈ささみ〉〈ねぎま〉〈しいたけ〉〈短冊〉〈肝焼き〉5本で、サービス価格の980円。
〆は〈うな丼〉1,650円をチョイス。
【江戸の味】を謳うだけあり、ふわとろな鰻さまは美味し!
駅直結のビルで気軽に入れる鰻店は、使い勝手の点でも鰻足出来る。