JR柏駅東口・柏神社脇から伸びる柏銀座通りは、個人経営の飲食店が軒を連ねる商店街である。
その最も奥に『うなぎ 芳野屋』はある。
何度かうなぎ大好きドットコムでも紹介しているが、以前は柏駅前にあった店舗が閉店してしまったことが、このサイトを開設するきっかけになった。
さらに『芳野屋』の看板メニューの〈生蒸し鰻重〉は、割いた活鰻を白入れせずに蒸して本焼きする製法。
管理人が子供のころから通い続けている三郷・戸ヶ崎の『川魚 根本』も生蒸しのため、『芳野屋』は地元ということもあり馴染み深い店である。
しかし、地元というのは、いつでも行けるという頭があるので、何かのきっかけがないと意外と足を運ばないことを大いに反省している。
この日は、息子と息子の友人が「『芳野屋』の〈生蒸し鰻重〉が食べたいから一緒に行こう。」と誘われてのカミさんと4人、久しぶりの訪問とあいなった。
運転手がおり「呑んでも良い」とのお許しがでたので、〈うざく〉をアテに一献傾けることにする。
まず、運ばれてきた〈お通し三品〉
〈うざく〉が来る前にお代わりがほしくなる美味さだ。
友人が「『芳野屋』の〈お節料理〉は、絶品だ!」と言っていたのを思い出す。
うざく
〈うまき〉とともにうなぎ屋の定番料理の〈うざく〉は盛り付け方や和え酢に店の特徴が出る。
出汁の香りがほのかにする土佐酢のような和え酢が美味である。
息子の友人に〈うざく〉の由来を聞かれたので蘊蓄を
うざくの名前の由来については諸説あり、「うなぎをザクザク切ったもの」だからとか、「う」は鰻を、「ざく」は鰻や胡瓜をザクザク切って和えること、胡瓜を食べた時のザクザクした歯触りなどからといわれている。ちなみに〈うざく〉は三重県の郷土料理なんだとか。
生蒸し鰻重
〈生蒸し鰻〉は、ふっくら柔らかな食感と皮が香ばしく焼き上がるのが特徴である。
また、鰻の味がストレートにやって来る。
故に鰻の目利きが確かでないと提供することが適わない品である。
特白焼き
ふっくらジューシーな白焼きに山葵と山椒塩が添えられている。
最初は、何もつけずに鰻の旨味をストレートに感じる。
山葵だけでつけて、山葵醤油で、山椒塩をつけて
1尾の白焼きで4通りの楽しみ方をするのも乙ではないか!?
『芳野屋』は、食べログ選出の【うなぎ百名店2018】に選出されてる。
美味しさもさることながら〈生蒸し鰻重〉が3,200円というコストパフォーマンスの良さも鰻ファンをガッチリつかんでいる理由ではないだろうか!?
顔晴っているうなぎ屋さんをうなぎ大好きドットコムは、勝手に応援していくのだ!