瀬田の歴史ととに ~うなぎ料亭 山重~

大津市


瀬田の唐橋は、琵琶湖から流れ出る瀬田川に架かる橋で、近江八景の一つ「勢多の夕照」として知られています。

明治になるまで、瀬田川に架かる唯一の橋であった瀬田の唐橋は、交通の要衝かつ京都防衛上の重要地であり、古来「唐橋を制する者は天下を制す」といわました。そのため、壬申の乱、寿永の乱、承久の乱、建武の乱など、唐橋は昔からさまざまな戦乱に巡り合ってきたのです。

1575年、織田信長が両側に欄干を備えた橋を完成させます。
およそ400年前といいますからこの頃でしょうか、鰻の引売り屋台「山形屋右重衛門」が創業したとされています。

『うなぎ料亭 山重』さんは、この「山形屋右重衛門」を起源としているそうです。

『うなぎ料亭 山重』さんとのご縁は
昨年(2019年)2月に「うなぎをモチーフとした己書を描いてほしい。」とご依頼をいただいたことです。

ご依頼により『うなぎ料亭 山重』さんの「支度中」、「定休日」の看板を己書で描かせていただきました。

今回、『うなぎ料亭 山重』さんへ伺う念願が叶いました。

『うなぎ料亭 山重』の最寄り駅・京阪電車 石山坂本線「唐橋前駅」を降りて、東へ向かうとすぐに瀬田の唐橋が見えます。

唐橋の上からの景色は素晴らしく、近江八景に選ばれたのも納得出来ます。

かつては、大阪湾からこの川をうなぎが遡上していたのかと思うと感慨深いものがあります。

唐橋を渡り、少し進むと白い暖簾がはためくのが見えます。

室町創業『うなぎ料亭 山重』です。

通りを右に入ったところに玄関があります。

玄関脇には、地元のお地蔵様の祠があって、お店が守られているような気がします。

粋な提灯と暖簾の下には

描かせていただいた「支度中」の看板が出ています。
2年近く経って、相当味が出ましたね(^^ゞ

さて、今日のお部屋は少人数用の個室です。

お願いしたお料理がやってきました。

うまき

綺麗なだし巻き玉子に包まれたうなぎ様です。

〈うまき〉の”う”は、うなぎの”う”であるとともに美しいの”う”ですね。
食べれば、美味いの”う”もついてきます(*^^*)

うなぎ白焼き

見るからに外はカリッとと焼かれた白焼きは、地焼きならではですね。

兜も一緒なのは、嬉しいです。

まずは、わさび醤油でいただきます。
外はカリッと中はふっくら、正にカリフワです。

続いて、山椒をふっていただきます。

こちらの山椒は、2種類用意してあります。
瓢箪に入った京都の老舗・『七味屋本舗』の山椒GABANの仁淀川山椒です。

近江の味覚

半身の〈うな重〉と〈近江牛の陶板焼き〉がセットになった豪華メニューです。

〈うな重〉は、半身といっても1尾300g以上ある太物を使用しているので食べ応えがあります。

綺麗にサシの入った近江牛に地元産の野菜。

近江牛陶板焼き

〈近江牛陶板焼き〉は、単品でもお願い出来ます。

地元の食材が楽しめるメニューは、遠方から来た者にとって嬉しいものです。

うな重・檜

太物のうなぎが1尾乗った〈うな重・檜〉

琵琶湖の畔、この瀬田の地域でとれるうなぎは「瀬田鰻」と呼ばれ、
大振りで活きが良く、大変美味しかったために江戸時代は大名の献上品としても用いられた記録が残っています。

『うなぎ料亭 山重』では、「瀬田鰻」の伝統を守り、大振りで活きの良い活鰻を使用しているそうです。

太物のうなぎを外はパリッさせて、中はここまでふっくらジューシーにさせる職人の技に感動します。

かつて東海道を旅した人を喜ばせた「瀬田鰻」は、このようなもとだったかと思いを馳せます。

『うなぎ料亭 山重』さん、ご馳走さまでした。
美味鰻福でございました。

風光明媚な瀬田の唐橋と由緒ある建部大社の中ほどに位置する室町から続く老舗『うなぎ料亭 山重』は、瀬田の歴史とともに今もお客様にもてなしの心を伝え続けていることに感動しました。

このような伝統あるお店とご縁が持てたことに感謝致します。

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