2024年10月15日
八重洲鰻はし本は、建替えが完了して新店舗がグランドオープンしました。
おめでとうございます!
オープン当日は、店頭にお祝いの胡蝶蘭が並び華やかな雰囲気です。
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」
また、胡蝶蘭は花の寿命が長いので、末永く繁栄するという意味も込められているそうです。
私が伺ったのは、グランドオープンの賑わいが落ち着いた頃。
素朴ですが、老舗の風情を感じる外観という印象。
案内された2階席は、お洒落な和モダンな空間です。
この日の注文は、うな重 ろ にうまき と決めていた。
先日、アップした 秋の土用 の中で 秋の土用の辰の日には、たのつく食べ物が良いとされているので、うなぎのたまご料理の定番・うまき をおすすめしていたからである。
うまき
うまき が到着。
鰻はし本の うまき は、まるの蒲焼がそのまま入っている豪華版。
「お味がついておりますので、そのままお召し上がりください」とスタッフが言っていたのは、鰻はし本の うまき は、江戸前伝統のほんのり甘い玉子焼きに包まれてからだ。
うまき といっても関西は、だし巻き玉子で巻いてあるところが多く、対して関東は、甘い玉子焼きが多い。中の蒲焼も鰻はし本のようにまるの蒲焼のあれば、刻み蒲焼を使っているところもあってさまざまなのです。
付け合わせの葉生姜の酢漬けの爽快な辛みと甘酸っぱさは、良い箸休めです。
ちなみに葉生姜は、谷中生姜とも呼ばれ、江戸東京野菜のひとつです。
谷中生姜の酢漬けには、代謝が上がることで自然治癒力も高める効能や血圧や血糖値の抑制効果があります。付け合わせひとつとっても先人の知恵には頭が下がります。
うな重
真打ちのうな重が到着。
蓋を開けると、全身になごやかな気分が満ち溢れます。
満腔春意ならぬ 鰻腔春意 という気分でしょうか。
この日の活鰻は、宮崎県 佐土原 和匠うなぎ。
うなぎ本来の美味しさ、旨みが感じられるという和匠うなぎを鰻はし本の技で香ばしくかつ美しく焼き上げています。
うなぎに欠かせないものといえば、日本最古の香辛料 山椒
鰻はし本で使用している山椒は、明治35年創業の和風香辛料専門店 やまつ辻田 の 山朝倉山椒。
山朝倉山椒は、新芽、若実のみずみずしく華やかな香りが特徴の希少品種。
やまつ辻田では、創業以来、昔ながらの石臼製法でじっくりと、天与の風味をひきだしているとのことです。
うなぎはもちろん、使う食材は、生産者の顔の見えるものを使うことにこだわる四代目。
つまり、鰻はし本で食事をする客は、さまざまな生産者の思いも含めていただける訳です。
帰り際に四代目にご挨拶。
四代目の瞳は、以前にも増して輝いて見えました。
ますます運気うなぎ昇りの予感がします。
美味鰻福ご馳走さまでした!