JR成田線「笹川駅」で降りて線路から離れるように300mほど行くと国道356号、通称「利根水郷ライン」の交差点に出ます。この「笹川駅入口交差点」を右折して銚子方面へ進みます。東庄町役場入口のあたりで黄色い看板が目に入り、「天然うなぎ 割烹たべた 500m先左折」の文字が…。元気が出てきた。「天然うなぎ 割烹たべた 100m先左折」、あと少しだ。笹川駅から距離にして2km弱、徒歩で20~30分の道程でしょうか。
ランチタイムは11時開店なのですが、電車の都合で少し早めに着いてしまいました。お店の前で暖簾が出るのを待っていると川魚店の方で仕込みをされていたご主人の多部田康宏さんが、天然うなぎを見せて下さると言うのでお言葉に甘えました。
水槽の中にはいくつもの籠が沈めてあり、そのひとつを多部田さんが引き上げ、蓋を開けるといわゆるぼっかという1kg以上ある下りうなぎが元気に体を動かしています。多部田さんは利根川下流のうなぎにこだわり、そこで漁をする漁師さんに長年のお付き合いの信頼関係で優先的にうなぎをわけてもらっているそうです。他にも天然のもずくがにやしじみなど利根川の自然に育まれた素材にこだわりと慈しみを持っていらっしゃるのがひしひしと伝わってきました。
特選天然うな重にはご主人厳選の天然うなぎを使用するとのことです。頂いたのは500gクラスの脂が良い感じにのったうなぎです。地方のうなぎ屋さんのタレは濃いめで甘めという先入観がありましたが、たべたはあっさりめです。天然物特有の川の良い香りを生かすタレなのだと思います。泥臭さが感じられないのはさすがというほかはありません。
きも吸ではなく、しじみ汁がついてくるのですが、このしじみ汁が旨い!美味いではなく、旨いのです。滋養強壮なんて四文字熟語がふと思い浮かんでしまいました。(笑) このしじみのエキスが500ccを500円でわけてもらえます。お土産にはもってこいでしょう。
今回はもずく蟹を頂く、お腹の余裕がなかったので、次回またお邪魔したいと思います。