仕事で愛知県安城市へ行くので当サイトの「全国うなぎ屋さんんりんく」に載せていただいている「吉野屋」さんのHPを拝見すると珍しい「デンマークまぶし」なるのもがあります。HPによると―安城市周辺が日本デンマークと言われていた大正の頃、安城は鶏卵の生産および販売において日本一を誇っていました。 そこで吉野屋初代はその日本一のたまごを金糸に焼いて鰻丼にまぶすことを始めました。そして今、日本一の安城の無花果との出会い。 さいごのひとくちは、是非、いちじく茶のお茶漬けでご賞味ください。― 何とも郷土愛にあるれた一品ではないですか?!旅をするものにとっても地元のものを食するのが、開運法と風水のDr.コパも言っています。
前日に電話で予約をして御邪魔しましたところ、1階奥の上がり座敷を用意して下さっていました。
まず頂いたのは、うな丼です。愛知以西は、関東のように鰻を蒸す工程がない、いわゆる地焼きというタイプの蒲焼き、こちらでは長焼きと言います。関東でも蒸す工程がない蒲焼きを出すお店がありますが、関東人にとってはあまり馴染みがありません。一口頬張ると外はパリパリ、中はジューシーという表現がぴったりです。鰻の美味しさがギギュッと詰まっていてとても美味。当サイトにも「地焼きの美味しいうなぎ屋さんはありませんか?」との問い合わせがメールできますが、こんな美味しい地焼きの鰻があるならこういう質問も納得です。
デンマークまぶしは何と言っても無花果茶がアクセントです。甘~い香りですが、口にすると意外にさっぱり、上品な甘さのあるジャスミン茶と言えば、イメージがわいて頂けるかも知れません。上手に焼かれた地焼き鰻だからこそ無花果茶に負けずに美味しく最後のお茶漬けが頂けるのは言うまでもありません。錦糸玉子も味が濃く、美味しいものでした。
明治32(1899)年創業の老舗でありながら郷土を愛し、美味しいものを提供し続けるお店に拍手!