土曜日だが、雨降りなのでもしかするとあまり待たずに入店出来るかもしれないと柏駅近く国道6号沿いの大和田に久ぶりにに出掛けた。
そばまで来ると店の外には行列が出来ていない。店の前の椅子に腰かけて待っている人だけだ。一旦、店内で名前を記入して椅子に腰かけて待つ。食べ終わった人たちが何組も帰っていくので意外と早く席に座れそうだ。幸い20分ほどで席に着くことが出来た。
今日はランチなので「得々鰻丼」に決めていた。
メニューの表紙に
お知らせ
鰻相場の高騰がいっこうに収まりません。
やむなく当店も「価格改定」を致します。
ご理解の程 宜しくお願い致します。
店主
とあるように昨年来た時よりも「得々鰻丼」は1,650円が1,850円に値上がりしていた。それでもランチタイムだけとはいえ、2千円以下で鰻が食べられる。うな重も200円の値上げとなっていて2,600円だが、やはり1尾付けで3千円を切るのは良心的な値付けだと思う。何しろ大和田の鰻は全てブランド鰻の坂東太郎なのだから。
10分ほどで「得々鰻丼」が到着する。大和田は裂きたて焼きたてを提供するとあるが、混み合う昼時は、客の入りからあらかじめ準備をしているからだと思う。昼時に待った挙句に鰻にありつけないことのないようにとの配慮で価格改定と同様に致し方ないだろう。
蓋をとると約5/8尾分の蒲焼とお目見えする。口に入れれば、とろける舌触りを堪能する。つい先日食べた鰻のように小骨を気にすることもない。焼きよりも蒸しに重きを置いた江戸前鰻のひとつの典型である。吸物はサービス品のために流石に肝吸いではない。お新香は胡瓜とキャベツの塩もみに大根、奈良漬。奈良漬を見るとテンションが上がるのはうなぎ好きの性だろうか?(笑)
ご飯は固めで鰻に合う炊き方でタレのかかり具合も自分には丁度良い。足りない場合はテーブルのタレで調整できる。山椒を必要とする鰻ではないが、あまったタレご飯にちょいと振りかけると良い香りと舌をピリリとさせる良い山椒だ。
とろける鰻をご所望の方にはおすすめの店であることを再確認してきた。