日本養殖新聞は、うなぎ情報が満載の養殖漁業を扱う専門紙です。
管理人が2004年に「うなぎ大好き」を始めた早い段階から相互リンクをしてくださいました。開設当初から高嶋 止戈男社長のご子息であり、取締役・編集長の高嶋 茂男さんは「うなぎ大好き」をとても応援してくださいました。
うなぎ大好きを開設した2004年当時は、レストラン検索の巨大サイトとなった食べログはまだサービス開始前で高嶋さんが贈ってくださる「日本養殖新聞」が貴重な情報源でした。高嶋さんは、うなぎ大好きを陰で支えてくれた恩人なのです。
管理人の事情でしばらく更新が滞り、今年の5月に新ドメインを取得して再出発したのは、ご覧の皆様にご報告したとおりです。
再開後、うなぎのぼりの管理人さんとご縁が出来ました。Facebookグループの「うなぎ愛好会」にお誘いを受けてメンバーに入れていただきました。するとメンバーの中に高嶋さんがいらっしゃいました!ご縁が復活したのは、鰻の神様のお導きかと思うほどでした。
今日、お願いして会社にお邪魔しました。
養殖新聞の皆様といっしょにウナギイヌたちが出迎えてくれました。
この10年間、直接お会いしてお礼を言いたいという希望が叶いました。
ご挨拶して、名刺交換が終わると養殖新聞のオリジナルボールペンのコピーのように「口を開けば、うなぎの話」になってしまいました。
まず、1年後に迫った「ワシントン条約締約国際会議」について
業界をあげて鰻の資源管理を着実に進めている中、来季のシラスウナギの漁獲量が予想外に低くなると業界全体が冷え込んでしまう懸念があると高嶋さんは言います。
資源管理と食文化を守っていく難しさは鯨に例えるまでもなく難しい問題です。管理人の本業は、医療関係です。その観点からしても食文化を守っていくことは、日本にあった健康法のひとつだと考えています。和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことからもいえるように日本の伝統的な食文化が日本人の健康に貢献したことは計りしれません。
高嶋さんは、日本国内だけでなく、中国、台湾とうなぎの取材に飛び回っています。そこで浮上するのが産地の問題です。多くの方が国産>中国、台湾産という信仰があるように管理人も思います。
管理人が以前、大手スーパーのバイヤーの方から聞いた話ではスーパーには加工を前提として養殖された鰻が入ってくるそうです。同じ価格の国内産と外国産を試食すると断然美味しい外国産がたくさんあるそうです。今回、高嶋さんの話を伺って、国産>外国産ばかりでないということが裏付けられました。中国では日本国内の養殖場以上の品質管理をして、美味しい鰻を生産しているところが多数あるそうです。
鰻の美味さは、産地ではなく、質の良い鰻を目利きする力量と鰻職人の力量によるところが大きいと管理人は多くの鰻専門店の鰻を食べて実感しています。
どうぞ、ご覧の皆さんは、鰻に関係する皆さんが資源の管理・保護をしつつ、食文化を守っている現状を理解していただきたいと思います。
昨年3月に鰻職人らしい鰻職人であった浅草・雷門の色川のオヤジさんが亡くなりました。色川のオヤジさんの思い出話も話題になりました。来年3月には、名鰻職人の中の一人である池袋・かぶとのオヤジさんが引退するそうです。鰻職人さんも減少傾向にある中、伝統技術を磨いている鰻職人さんが頑張っていることを理解していただきたいと思います。若い鰻職人を育てるのは鰻LOVEの客の役割もあると思います。是非、鰻専門店に足を運んでいただきたいと思います。管理人も養殖新聞さんや他の鰻愛好家の皆さんの助けをいただきながら情報発信をしていきます。
本日は、高嶋 止戈男社長はじめ日本養殖新聞の皆さんに大変お世話になったことをこの場を借りてお礼申し上げます。