以前、牛久沼西岸の泊崎大師堂までハイキングを楽しんだ時に茨城県道210号谷田部藤代線にかかる細見橋から泊崎に向かって1Kmほど進んだところで『うなぎ やきとり 大はし』の看板を見つけた。
その日は、水曜日で定休日だったのでお邪魔することは叶わなかった。
それから数ヶ月、夕方から娘と取手に行く予定があったので、やはりうなぎ好きの娘の運転でお邪魔することに!
店内へ入ると右側にカウンター席があり、その奥が調理場。
左側には小上がり席があり、奥には座敷がある。
私たちは、入口付近の小上がり席へ。
「肝焼き」と「うなぎの骨の唐揚げ」を頼んで生ビールで喉を潤す。
運転手がいるとこうして飲めるのが有難い(笑)
調理場から油で揚げる音が聞こえる。先客さんたちには料理が来ているので自分のものでは?と思っていると「うなぎの骨の唐揚げ」がやってた。熱々だ!
メニューには「活うなぎを朝さばき冷凍せずに、お客様に提供しています。」とあるから骨も朝さばいたものを注文を受けてから揚げているようだ。量もたっぷりなのでビールが足らなくなる(笑)
娘は、うな重も白焼も食べたいと迷っているので「上うな重定食」と「上白焼定食」を頼んでシェアすることにする。
注文から10分ほどで「上白焼定食」が到着。
地域柄、もっと歯応えのある鰻を想像していた。しかし、口に入れるとトロけるような鰻。しかも味が濃い。山葵をたくさんつけてくれたが、必要なないくらい美味い!
すぐに「上うな重定食」も到着。
蒲焼も白焼と同じようにトロける食感である。さらっとしたタレがほどよくしみて美味い。
自分的には味の来ている鰻にはさらっとしたタレが合うと思う。だが、コンスタントに良い鰻を仕入れる環境になければ成り立たないのが悩ましいところではないか?
あまり交通の便の良くないこの場所で正統派の江戸風蒲焼きが食べられたのは嬉しいサプライズであった。
帰り際に、ご主人と少し話をした。
平成元年の創業だそうだ。もうじき創業30年を迎える計算になる。
仕入れ先が気になったので、お聞きすると柏の問屋さんだという。
「ひょっとして、もがみさんですか?」と聞くと
先代社長の頃からの取引だという。
安定して良い鰻が仕入れられる理由がわかった。
あまり交通の便の良くない場所であっても良い鰻を仕入れ、丁寧な仕事をすればお客は集まるという良い例の店であった。
末長く、暖簾を守ってほしいと願う。