「うなぎプラネット」を見学するために日本大学生物資源科学部にやってきた。
見学を終えて、お隣の善行駅のちかくに『うな善』といううなぎ屋さんがあるのに気がつく。
調べるとディナータイム開始の時間には、また間があるのでぶらぶら歩いていくことにする。
17時の開店時間に暖簾が出るのを待って入店する。
店に入ってすぐの右手には立て場がある。
その奥が調理場で、沿うようにカウンター席がある。
いわゆるオープンキッチンだ。
真ん中の通路を挟んで左手は小上がり席になっている。
開店すぐとあって調理場のまな板の上では、熟練の職人という雰囲気の大将が活け鰻を次々と裂いている。
こうして鰻の調理の様子を間近で見られるのは、うなぎ好きにとっては飽きない光景である。
ダメもとで写真の許可をお願いすると、黙って頷いてくれた。寡黙な方のようだ。
メニューを見ると「鰻頭焼」と「鰻きも焼」がある。夕食なので生ビールとともにお願いする。
裂いていた鰻の頭をいくつか鉄串に刺して、串打ちした鰻とともに焼き台に乗せる。
きもは竹串に刺して火の上へ。
ほどよく焼けたところで鰻と鰻の頭は蒸し器へ入れる。
きも焼は、蒲焼のタレとは違う容器に入ったタレにつけて、もう一焼き。
最後にもう一度タレにくぐらせて皿に盛られた。
大将にどのくらい蒸すのか聞くとおおよそ20分ぐらいだというので「鰻丼・並」をお願いする。
蒸し器から出された鰻の頭はタレ焼きされて、注文から30分ほどで到着。
こちらは、タレにつけて焼くのは1度で仕上げにもう一度タレにかけるのが流儀のようだ。
だから頭焼もとてもあっさりした口当たりで、頭の身もほくほくしている。
丼がイイ! 伊万里焼なのかな?
蓋をとると鰻様が半尾。並ですからね(^_-)
よ~く蒸されて柔らか鰻様です♪
ご飯の炊きあがりもよく、タレの絡みも良い。
吸物の塩気がもうちょっとほしかったな…。
裂きたてはやはり美味しい!
どんどん裂いているので仕込みかと思っていたが、お土産の注文が多いようで店内食の分よりも裂いている鰻が多かったようだ。
「ご馳走様」と席を立つと
大将が目元を少しだけほころばせて「ありがとうございます。」
やはり寡黙な職人さんなのだ。
美味しくいただいて店をでると、今しがたお土産の鰻を取りに来た常連さんに声をかけられた。
「ここの鰻、美味かったでしょ。いろいろ鰻は食べ歩いているけど、ここのが一番だと思うよ。」
こういう常連さんに支えられている店だと納得。