『観光荘』岡谷本店は、長野県岡谷市の中心部から辰野方面へ約6.5km、車で15分ほど走った天竜川のほとりにあり、地元では「やなのうなぎ」と呼ばれている。
その由来は、観光荘の初代は、江戸時代から300年の歴史を持つやな場の最終代やな師であり、かつての「やな番小屋」も店舗の横に保存されている。
※梁漁(やなりょう)とは、川の中に足場を組み、木や竹ですのこ状の台を作った梁(やな)という構造物を設置し、上流から泳いできた魚がかかるのを待つ漁法である。(Wikipediaより)
諏訪に住んでいたいた頃は、近くの諏訪レイクヒルカントリークラブでゴルフの帰りなどに寄らせてもらった。地焼きのクリスピーなうなぎが懐かしくワクワクしている。
今回、伺った日は7年に1度行われる天下の奇祭として名高い【諏訪大社・御柱祭】下社山出しの最中であった。店頭には、御柱や曳き綱が飾ってあり、御柱祭の雰囲気を盛り上げていた。
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到着したら予約をしていない場合は店頭の受付名簿に名前と人数を記入する。脚が不自由な方は階段下の部屋を避ける選択肢もある。
待ち時間は、眼下に見える天竜川の景色を見たり、鰻供養塔をお参りするのも良い。
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この日は、活鰻ちゃんもお出迎えしてくれた^^
開店時間になり、席に案内されてお茶と「うなぎの兜揚げ」「うなぎの骨」が運ばれる。
うっすらと甘いタレが浸みていて美味いっ!
繁忙日のためにメニューは少なくなっているようだが、それでも以前よりバリエーションが豊かで迷ってしまう。
たくさん頼んでしまった最初の一品は「うなぎの燻製シーザーサラダ」
うなぎの旨味がスモークされてサラダによく合う!
続いて「きも焼」
外はカリカリで中はジューシー!
数量限定の「うなぎの白焼」
パリフワとは、正にこのことをいうのか!というほどに地焼きの白焼の良さが存分に出ている。
柚子胡椒、山葵、塩と三種の薬味がついている。まず、塩でうなぎの旨味を感じてほしいと思う。
「特うな重」登場!
「特うな重」は蒲焼4切れが2段重になっている豪華版!
カリフワの地焼きのうなぎに岡谷特有の甘いタレを纏っている。
江戸前のキリリとしたタレに慣れているとすごく甘く感じるが、慣れると癖になるタレだと自分は感じる。
甘いタレが苦手という方はタレのつけ方を薄くすることを頼める。
また「わさびのたれ」も用意しているので甘いタレが苦手な方だけでなく、味の変化を楽しみたい方にもお勧めである。
量も価格もお手頃な「うな丼」もある。
『観光荘』で是非頼んでほしいのが「やなまぶし丼」
細かく刻んだ長ねぎと山葵でいただくのが癖になる。甘いタレが苦手な方でも美味しくいただける。むしろ、甘いタレを美味しくいただけるという方が良いかもしれない。
「やなまぶし丼」3切分は、何と三段!(#^^#)
薬味をのせて、先ほど紹介した「わさびのたれ」でいただくのもサッパリしてお勧めだ!
大葉の風味がうなぎを引き立てる「大葉ひつまぶし」
大葉を加えるだけで美味しさが増すのはコロンブスの卵的な発想だと感心する。
こちらは『観光荘』の名物女将さん。
うなぎからだけではなく、女将さんの明るさからもパワーいただけること間違いなし!
女将さんに岡谷のうなぎのタレはなぜ甘いのかをお聞きした。
山深い信州での猟師さん、漁師さんは大変な重労働。貴重な蛋白源であるうなぎに甘いタレで栄養を補給していたのでは?というお話だった。
久しぶりに伺った『観光荘』は、自分の記憶の中よりも美味しく感じた。
創業60年の伝統を守りつつ、美味しいうなぎをどうしたら提供できるか?を追及している証だと思う。
「ずく出なぇなぁ。」「ごしてぇなぁ。」
そんなときは、観光荘でうなぎ食べりゃぁ~元気になるでね!