JR中央本線・岡谷駅南口から線路に沿って下諏訪方面へ行くと明治元年創業の老舗・『濵丑川魚店』がある。
諏訪に住んでいる頃は、帰省の際にお土産を買っていたので懐かしい。
2006年に新店舗になってからは初めて伺うので楽しみにしていた。
今回の諏訪への帰省は、御柱祭下社山出しのためだ。
今回の御柱祭から安全対策のためか?規制が厳しくなり、木落としを見られるのは桟敷席のチケットを持っているか御柱を曳行した氏子に限られるという。
当初の計画では、10日の早めのお昼を『濵丑』さんで食べて、木落とし坂に向かう予定だったが、9日に伺うことになった。
「やぁ、うなぎ食いに行くら?」
「…。」
「どーいぅでー?」
「なんしろ腹いっぺぇだもんで…。」
「やいやいー。」
というような会話があったかどうかは定かではないが、1人でお邪魔することに…。
店内へ入ると小売り部門の商品が陳列してある。川魚好きには見飽きない光景だ。
左側に割烹部の入り口がある。
つくばいや掛け軸がかかった趣のあるエントランスを通って、割烹部の店内へ入る。
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手前がテーブル席。
壁には『濵丑』を贔屓にしていた自民党幹事長、副総裁を務めた金丸信さんの書が掲げてある。
うなぎ割烹開店に際して、発展祈念として贈られたそうだ。
奥には、ゆったりとした座敷。
窓からは和風の庭が見えて、落ち着ける設えとなっている。
メニューはシンプルだが、「うな丼」「うな重」合わせて6段階あり、食べたい量によって選べるのが嬉しい。
「川魚三種盛」とビールをお願いする。
お通しには「うなぎのヒレ揚げ」
甘酢がかかっていて美味し!
「川魚三種盛」
「鯉の酢みりん」「わかさぎ唐揚塩味」「わかさぎ唐揚醤油味」の味わいの異なる3種が盛られている。
どれも川魚好きには堪えられない酒のアテだ。
信州の川魚で飲むのは信州の地酒がほしくなる(笑)
「肝焼き」
ふっくらしていて肝の旨さが堪能できる。美味いっ!
しかも500円という価格も嬉しい!
思案の末にお願いしたのは「特特丼」
うなぎもご飯も冷めにくい陶器の丼の中には地焼きのうな様がドンと!
甘めのタレの箸休めに冷奴がつくのも嬉しい配慮。
パリフワのうな様に甘いがあっさりめのタレでご飯も進む。
このボリュームで2,100円はリーズナブルさにもうなってしまう!
キリッとしたタレが好きな方は、岡谷はタレが甘いと聞いて敬遠する方もいるとか?
『濵丑』は、タレは甘口でもサラリとしているのでクドさがなく香ばしいく脂ののったうな様にはあう店のひとつだと自分は思う。
試しに少量の丼と塩の肝焼きを注文してみては如何だろうか?
岡谷うなぎの入門店として、私がお勧めの一店だ。