うなぎ屋酒坊・画荘 越後屋 ~鰻を介したジャムセッション~

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うなぎのぼりのゆぽんたさんから
「久しぶりに小手指の越後屋さんへ行くのでご一緒しませんか?」
とお誘いを受けた。

埼玉県はもちろん全国でも人気のうなぎ屋さんなので、二つ返事でお誘いにのった(^^ゞ

小手指駅南口を出て、駅前ロータリー左側の小手指駅前郵便局とデイリーヤマザキの間の道を進む。
少し歩くと十字路の角に「越後屋」あと60mの看板。

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店の前に着くと暖簾はまだ出ておらず、店主は今向かっているということだった。

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どうやら開店時間よりも早く着いてしまったようだ。
さらに今日は店主に気に入った天然うなぎなどがないと言われたようだが、私の都合を考えてゆぽんたさんが突撃訪問を決行してくれたらしい。

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店主が到着して、店内へ。
入口の設えも洒落ている。

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そして、店内至るところに絵や書がかかっている。

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絵や書は、店主のお母様の作品で『うなぎ屋酒坊・画荘 越後屋』の店名に画荘が入っている由来だとゆぽんたさんが教えてくれた。

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ゆぽんたさんがとカウンター席へ腰を下ろす。
一枚板のカウンターの向こうには立て場があり、元気なうなちゃんがいらっしゃる。

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まず、出されたのは、つぶ貝と鰻の骨せんべい。
骨せんべいの上には野菜チップをあしらって彩を演出している。

骨せんべいには、味が染み混ませてあり、この味付けが越後屋オリジナルだそうだ。
普通の骨せんべいでもビールのつまみにはもってこいなのにこの味付けはヤバい!

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続いて登場の三種盛り
見た目もお洒落で美しい
伝統的な鰻料理ではなく、ヌーベル・アンギーユが人気の秘密では?と思わせる。

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「刺身の盛り合わせ」

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「うなぎバラのサラダ」
定番のバラぽん酢ではなく、生野菜の上にうなぎバラをトッピング
かかったドレッシングがこれまたヤバい!
このドレッシングも越後屋オリジナル。ドレッシングを舐めて酒が飲めてしまう(^^ゞ

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「岩ガキ」

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酒坊というだけあって、酒を進ませる?
ファニーフェイスの女お笑い芸人なら「それがお前のやり方か~!」と突っ込むだろう(笑)
店主の計略?に喜んでのせられる呑兵衛は、日本酒に移行

まず、勧められたのは福島・曙酒造の「天明 純米本生 槽しぼり 五百万石60%」

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本格的に鰻料理に入る前に店主の島崎剛さんが
「これまでで何が美味しいと感じましたか?」と問う。

骨せんべいとドレッシングと答える。
刺身や岩ガキも美味かったが、この2つは越後屋でしか味わえない美味しさだからである。
「わかりました。」と微笑む島崎さん。会って話すまでは偏屈な頑固オヤジを想像していたがさにあらず(失礼m(__)m)

前菜類で客の好み合わせた料理LIVEをするような予感。
そのことをゆぽんたさんに伝えるとニッコリ。

ゆぽんたさんとうなぎ談義をして、待つことしばし

串焼き4種盛り
「肝焼き」「アスパラガス」「地鶏岩塩焼き」「尾びれの焦し焼き」

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特筆すべきは「尾びれの焦し焼き」
これ以上突っ込めば炭化してしまうギリギリまで焼きを入れている。
中にはジューシーさが残り、うなぎのコラーゲンもバッチリ感じられる絶妙さには脱帽!

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そして、鰻LIVEの始まりだ!
「これは養殖でもいい鰻ですよ。」と島崎さんがポールから出したのは宮崎・佐土原「和匠うなぎ」
カウンターの上に置くと元気に動いている。

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カウンター下の木のまな板で割かれる姿を鑑賞して、どのように調理されるか?楽しみに待つ。

出てきたのはお洒落に盛り付けられた地焼きの「白焼き」
カクテルグラスには酢、本山葵、いくらと皿にふられた塩
いろいろな趣向で白焼きを味わえる。
この食べ方が美味いんだ!という押しつけがない分、試されている気がしないでもない。
でも好きなように食べるのだ(笑)

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酢はフルーティーで、白焼きをつけるよりもそのまま飲んでしまった(^^ゞ
ほんの僅か塩をつけて食べるのが、うなぎの味がストレートに感じて自分の好みだった。

テンションが上がって酒も美味いっ!
次のお勧めは「〆張鶴 純」

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続いて岡山児島湾産の天然うなぎ
島崎さんは「もう少し育った方がいいんだけど…」言いながら割き始める。


割いている時のトークが受ける(笑)

割いて串打ちした天然うなぎと養殖うなぎの色合いの違い

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有頭で地焼きされた天然うなぎ
天然うなぎは、当たり外れのリスクを伴うがこれは大当たり!
ホクホクした身に独特の香りと味わいがある。

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会話が弾み、少し冷めてしまった天然うなぎを口にれると焼き立てとはまた違った味わいがある。
新たな発見だ!鰻LIVEならではだろう!?

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そして今までいただいた鰻から落としたかぶと焼き
これもギリギリまで焼いている焦し焼きだ。
ビックリするのが蒸さずにここまで食べられるかぶと焼きは初めてだ。

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〆は、蒲焼の関東風と関西風の食べ比べ

自分の前に来た蒲焼は綺麗な焼き上がり

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ゆぽんたさんのは、焼きが強め

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会話の中で好みによって焼き分けるのも鰻LIVEの醍醐味!

「今日の中では、何が一番良かったですか?」と島崎さんに聞かれ
天然うなぎのかぶとのエリの部分と即答
「やっぱり、そうかぁ。」

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「今度は良い天然がある時にまた来てくださいよ。もっと満足いくと思いますよ。」
何故、壁にギターをかけてあるのか?

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うなぎ屋酒坊・画荘 越後屋』は、鰻のライブハウスであり、客とのジャムセッションの場でもあるのだと納得する。
普通の鰻専門店へは、その店の味が好きが行くことが多いだろう。
しかし、『うなぎ屋酒坊・画荘 越後屋』の味は一期一会。
外すリスクもあるかもしれない。だが、当たればデカい。
それもまた鰻道楽の醍醐味ではないか!

この日の島崎さん、ゆぽんたさんとのセッションは大当たりだったのは言うまでもない。
お二人に感謝して、大鰻足のLIVEは幕を下ろした。

 

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