Facebook、Twitterで交流させていただいているうなぎ博士が世界初の鰻学会発足の告知されました。
2016年11月28日(月)、日本に事務局を置く世界初の鰻学会が発足します。ウナギの自然科学、文化、社会など、ウナギに関するあらゆる研究の発表、議論、情報交換の場です。会議は14:00から。ウナギに興味のある方はご参加・ご入会ください。翌29日は9:30より国際ウナギシンポ「うなぎプラネット」です。うなぎ研究の最前線が発表されます。いずれも日大湘南キャンパスの2号館で、参加無料。
「ウナギに興味のある方はご参加・ご入会ください。」と書かれているので、うなぎ博士に問い合わせると
ただのうなぎ好きでも大歓迎とおっしゃるので
東アジア鰻資源保護協議会、鰻学会設立会議に参加させていただいた。
小田急電鉄江ノ島線「六会日大前駅」を降りて日大・湘南キャンパスへ向かう。
会場の2号館は正門を入って右側と事前に確認していたが、「うなぎプラネット」のポスターを下げた学生さんが案内に立っていてくれたので大いに助かった。寒い中感謝です!
受付を済ませて、会場へ入ると著名なウナギ研究者の方々や業界紙などで顔写真が載っているウナギ業界の重鎮の方々が顔を揃えていらっしゃり、とても緊張して席に着く。
定刻になり、まず『東アジア鰻資源協議会』の年会が始まる。
2016年度 東アジア鰻資源協議会年会プログラム
東アジア鰻資源協議会
1 開会の挨拶
塚本勝巳 東アジア鰻資源協議会・日本支部・会長
2 報告
座長:青山 潤 東京大学大気海洋研究所・教授
挨拶
台湾業界
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日本業界
報告
Wann-Nian Tzeng(曾 萬年) 台湾 台湾大学漁業科学研究所・教授
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Shouzeng Dou (寶 碩増)中国 中国科学院海洋研究所・教授
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Tae-Won LEE(李 泰源) 韓国 忠南大学海洋学部・教授
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塚本勝巳 日本 日本大学生物資源科学部・教授
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3 閉会の挨拶
Wann-Nian Tzeng(曾 萬年) 東アジア鰻資源協議会・会長
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Wann-Nian Tzeng会長が18年間に渡る『東アジア鰻資源協議会』の歴史を振り返りながら総括して、年会はつつがなく閉会した。
休息を挟んで『鰻学会』設立会議に移る。
新学会設立会議
座長:吉永龍起 北里大学海洋生命科学部・准教授
議長選出
議長には木村伸吾 東京大学大気海洋研究所・教授が選出されて、議事が進行する。
会長選出
立候補者がいなかったので事前の準備会議案で候補にあがっていた塚本勝巳 日本大学生物資源科学部・教授が推薦され、参加者全員の満場一致で承認された。
塚本会長の就任挨拶では、東アジア鰻資源協議会はウナギ研究者とウナギ業界関係者の連絡会がその始まりで1998年より18年間の歴史があり、第5回の開催が危機的状況でそれを乗り越えたことで続けてこれたと述懐された。
これまでメンバーの入れ替わりもあり名簿の管理の問題や相撲のタニマチのような形でその都度寄付に頼っていた運営費のも問題含めて、東アジア鰻資源協議会を発展させて鰻学会を設立するに至った。鰻学会は、ウナギに関心のある市民の参加も募り、ウナギの自然科学、文化、社会など、ウナギに関するあらゆる研究の発表、議論、情報交換の場を提供したいという熱い思いを語られた。
理事選出
承認された役員は発会時の暫定的なもので規約の通り、会員総会に諮って正式に決定すると木村議長から補足説明があった。
規約提案
活動提案
会誌はニュースレターのようなものを想定しており、東アジア鰻資源協議会が行っていた活動は引き続き行う。また、会員の提案による活動は理事会に諮り取り入れていく。
会員
入会に関しては、会費納入口座を準備中のために追って正式に告知もされるということであった。
また、日本以外の会員の会費納入方法も検討中とのことであった。
以上の議事全てが参加者全員の拍手によって承認され、東亜細亜鰻学会が発足した。
東亜細亜鰻学会は、2017年3月31日に会員総会を開き、2017年4月より活動を開始する。
Wann-Nian Tzeng 東アジア鰻資源協議会・会長より塚本勝巳 東亜細亜鰻学会・会長へ引き継ぎがされて新学会設立会議は閉会した。
懇親会
会場を食堂棟2階へ移して、懇親会が開催された。
私事になるが、塚本先生に愛読している「アフリカにょろり旅」の著者である青山潤先生、「にょろり旅シリーズ」に登場する渡邊俊先生はじめウナギ研究の第一線で活躍されている方々や鰻業界関係者の方々をご紹介いただき、感謝、感激の上に記念写真まで撮っていただいた。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
塚本先生に消費者がウナギ研究の発展に貢献出来ることをお伺いすると
先生は、活動報告でもおっしゃっていた「ハレの日うなぎ」をあげられた。
「うなぎ大好きさんは、ハレの日うなぎに行ける専門店を紹介してくれているのだからこれからも頑張ってください。」と言ってくださった。
鰻資源問題が取り上げられる中でうなぎ屋さんを食べ歩いている自分に迷いが生じていたこともあり、目頭が熱くなった。
そして、
「大好きなウナギを楽しめる学会にしましょう。好きなことを楽しく取り組んでいれば、保全や環境の問題も自ずと結果はついてきます。」
とおっしゃった。
塚本先生の力強く、嬉しいお言葉を胸に鰻愛溢れるサイトにしていこうと心を新たにしたのだった。