北千住のスタジオでインターネット放送局『Cwave』の番組にゲストとして呼んでいただいた。
強風で常磐線に遅延が出ているというので早めの電車に乗る。
ところが思いの外、北千住に早く着いてしまった。
スタジオ入りまで時間があるのでうなぎ屋さんへ行くことにする。
JR北千住駅・千住警察方面の改札を出て、線路伝いの道を南千住方面に歩き、千住警察署の角を右へ曲る。
東京芸大前の信号で左を向くとそこは千住オリオン通りの入口である。
オリオン通りに入り50m先、千住仲町郵便局の向かいに『まじ満』の看板が見える。
『まじ満』のことを知ったのは、うなぎ大好きドットコムを始めた頃に観た日本テレビ系で放送している『ぶらり途中下車の旅』。俳優の三浦浩一さんが東武伊勢崎を旅する回。
北千住で途中下車、みつけた川魚問屋『鮒与』の紹介でやってきたのが『まじ満』だった。
まじ満 (まじま)
問屋直送!絶品!うな重
昭和31年創業のまじ満。千住はかつての宿場町。
昔の人も、精をつけるためにうなぎを注文したそうです。
創業以来、地元の人に愛されているうなぎ屋さんで、
焼きは初代の間嶋昭司さん、調理担当は弟の秀朝さん、
接客は息子さんの昭人さんが担当しています。
初代、昭司さんが炭火でじっくりウナギを焼く姿がカウンター越しに見えるこちらのお店では、
蒸し具合と焼き加減がちょうどいいうなぎが、地元の人の舌を喜ばせてきました。
うな重は夏バテ解消にも最適です!
(ぶらり途中下車の旅より引用)
この放送から12年と半年。
やっと訪れることが出来た。北千住は来易い場所なのでいつでも来れるという安心感があったからだ。
店に到着したのは13:45頃。
ランチタイムの忙しい時間が落ち着いた時間のようだ。
1階は和モダンなテーブル席と
料理場に沿ったカウンター席。
ところどころの椅子にブランケットが掛けてあり、お客さんへの気遣いを感じる。
次の予定があるので、あまりゆっくり出来ないから注文は〈うな丼〉と決めていた。
注文を受けてから蒸しに入るようだ。
15分近く蒸しを入れ、本焼きに入る。20分ほどで〈うな丼〉がお目見えする。
フワトロであるが身崩れしない焼き上がりは絶妙だ。
お話は聞けなかったが、問屋で仕入れた新鮮な活鰻を使用し、丁寧な仕事によるところが大きいと思う。
甘さと辛さのバランス良く、すっきりとしたタレは多くの人に好まれる味だと感じる。
ご飯のタレのかかり具合も私には丁度良い。
これで税込1,550円なのだからコストパフォーマンスは高い。
11:30~13:30のランチタイムならば、〈うな丼〉には小鉢・味噌汁も付くようだ。
下町価格といってよいと思うが、活鰻価格は全国大差はない。
企業努力の賜物であろう。
2004年の『ぶらり途中下車の旅』放送当時に焼き手を担っていた初代から2代目に代替わりしたようだが、3人いる職人さんたちの動作もきびきびしていて小気味よかった。
再訪して、お話を聞きたいお店である。