四日市 炭焼うなぎ喜多川 ~ホワイトデーは白焼の日~

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東海地方鰻行脚の旅なので伊勢から名古屋へ戻る途中、三重県内でもう1軒うなぎ屋さんへ行くことにした。
数あるうなぎ屋さんの中で、今回は私と好みが似ている友人の紹介で四日市の『炭焼うなぎ 喜多川』さんに決定。

近鉄四日市駅を降りて、お店へ向かう。
近鉄の駅からは1.5Kmほどある。四日市駅はJRと近鉄の駅が離れていることを知らなかったのだ。

しばらく歩くと電柱に『喜多川』さんの広告を発見。歩く速度があがる。

JRの線路が見えてきた角を曲がると『喜多川』さんに到着。

友人の紹介のためか、個室に案内してくださる。

この日は、ホワイトデー。うなぎ好きの間では【白焼の日】でもある。
なので〈白焼〉をお願いする。

鰻の脂と旨みがぎゅぎゅとやって来る焼き技術に言葉も出ない。

しかも皮目はパリッパリで炭火の地焼きならではの美味さだ。

〆は〈肝入うなぎ丼〉

 

蓋を開けるとプリップリの肝にカリッと焼かれた蒲焼が目に飛び込んでくる。

これだけでご鰻悦の光景だ。

まず、プリップリの肝からいただく。至福の瞬間。

カリッふわの鰻様を食べ進むとご飯の中にはフワトロの鰻様が待っている。

大鰻足でご馳走様の後に北川宗彦店長にご挨拶させていただく。

北川さんは、名古屋の名店『炭焼うなぎ うな富士』さんの一番弟子で15年前に『炭焼うなぎ 喜多川』を創業したそうだ。
私は『うな富士』さんの良さを受け継ぎつつ、『喜多川』さんらしさを感じた。
それは師をリスペクトし、師を越えることが恩返しだと北川さんの信念が料理に現れている証のような気がした。

師弟という絆で日本の大切な食文化を守り育てていく姿を見せていただき、心までも鰻福になったひと時だった。
今年のホワイトデーは、鰻の神様からの贈り物をたくさんいただいたようだ。
心から感謝して、名古屋行の列車に乗った。

 

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