
浜名湖のほとり、天竜浜名湖鉄道浜名湖佐久米駅の目の前に、全国からファンが集まる名店があります。今回は、食べログ百名店の常連であり、あのアニメゆるキャン△の聖地としても知られるうなぎ さくめさんを訪問。
驚きのコストパフォーマンスと、目の前で繰り広げられる職人技。そして、運よく出会えた浜名湖うなぎ新ブランドでしこの感動を詳しくレポートします。
浜名湖佐久目駅の目の前の名店
浜松駅から約1時間。東海道本線で新所原駅へ向かい、天竜浜名湖鉄道に乗り換えて、車窓の景色を楽しみながらの小旅行。到着した「浜名湖佐久米駅」から駅前の道路を渡ると、その名店は佇んでいます。
冬には駅のホームに数百羽のユリカモメが舞い降りることでも有名なこの場所は、アニメ『ゆるキャン△』で主人公たちが訪れた聖地としても知られ、今や全国からファンが詰めかけるスポット。繁忙期には開店時間前にはすでに売切れ仕舞という珍しくありません。


半世紀の歴史を紡ぐ老舗
昭和47年の創業以来、半世紀以上にわたって浜名湖のうなぎ文化を支えてきたさくめ。
希少な浜名湖産の極上天然うなぎが食べられる名店としても、全国の食通から熱い注目を集めています。
そんな極上の素材と向き合うため、ここでは日本でも珍しい独自のスタイルを貫いています。
うなぎは背中側から開く事で腹の脂の旨味を残したまま開く事ができるので、関東風の背開きにこだわりつつ、焼きは、蒸しの工程を一切入れずに焼き上げる関西風(地焼き)。
浜名湖という鰻養殖発祥の地において、天然うなぎが持つ力強い旨味や、素材本来の良さを最もダイレクトに伝えるための、質実剛健な職人の答えがここにあります。
この日は、天然うなぎはありませんが、運よく提供されていたのは、浜名湖うなぎの新ブランドでしこでした。 一般的な鰻と比べ、身質が驚くほど肉厚で柔らかく、脂の質が格段に上品という印象です。
カウンターは最前線のライブステージ
案内されたカウンター席は、まさに特等席。
ゆるキャン△ 5巻で、なでしことしまりんが実際にうなぎを食べた席で、ファンにも垂涎の席。
目の前では大将が、元気な活鰻を鮮やかに捌いていきます。背開きにした瞬間に鉄串を打ち、流れるような動作で焼き台へ。その串を、今度は息子さんが受け取り、絶妙な火加減で焼き上げていく。一切の無駄がない親子の連係プレイは、もはや芸術の域。立ち昇る香ばしい煙を浴びながら、期待感は最高潮に達します。


コスパ最強!

えっ、鰻重 大(一匹半)で4,400円……!?
中(一匹)3,200円、小(半匹)が1,900円と驚きの安さです!
うなぎ養殖発祥の地・浜名湖ということを割り引いても驚愕のお値段です。
お腹を空かせてやって来たので、もちろん大をお願いしました。
鰻重 大 の圧倒的な鰻足感
いよいよ目の前に 鰻重 大 が運ばれてきました。
蓋を開ければ、アツッとなるほどの熱気と濃厚な香りが一気に溢れ出します……。
お重の中には、一匹半分のボリュームを誇る蒲焼が3枚、重なり合うように鎮座しています。これで4400円!圧倒的なコストパフォーマンスに、ただただ脱帽です。
地焼き特有の香ばしさの後に、『でしこ』ならではの、とろけるような脂の甘みが口いっぱいに広がります。

格調高いうなぎ割烹が「容姿端麗」なら、さくめさんの鰻は「質実剛健」。
タレが染み込んだ熱々のご飯と共に頬張れば、もう言葉は必要ありません。
美味鰻福なひととき
最後までさくめさんのうなぎを鰻喫。
美味鰻福、心からそう思える素晴らしい体験でした。

わざわざ時間をかけてでも、並んででも食べる価値がある。そこには、浜名湖の豊かな自然と、それを守り続ける職人のプライドが詰まっていました。皆さんも浜名湖へお越しの際は、ぜひこの感動を味わってみてください。


