本日は、皆様に特別なご報告と、新しいお店の紹介をさせてください。
2026年4月15日、千葉県松戸市・東松戸に
関西風地焼きの専門店うなぎ たかしろがオープンいたしました。
店名でお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、店主は私の息子です。
かつて マツコの知らない世界 に親子で出演し、うなぎの奥深さをお伝えした彼が、このたび自身の店を構えることとなりました。

幼い頃から全国のうなぎを食べ歩き、修行を重ねてきた料理人として、
そして一人の店主としての新たな挑戦を客観的な視点も交えながらご紹介いたします。
コンセプトは「食育」——一尾と向き合うということ

うなぎ たかしろの根底にあるコンセプトは食育です。
この店を営むのは、私の息子。
幼い頃から私の影響でうなぎに親しみ、その魅力と向き合いながら育ってきました。
だからこそ彼にとって、うなぎは単なる料理ではなく命をいただく重みと職人の技が宿る特別な存在です。
ここでいう食育とは、単なる知識ではなく、
食とどう向き合うかという姿勢そのものを指しています。
うなぎという命をいただくこと。
その一尾に、手間と時間をかけて向き合うこと。
そして、それを丁寧に味わう時間を持つこと。
この一連の体験すべてが、この店が大切にしている食育です。
そしてもう一つ
この店には大切にしている願いがあります。
子どもたちにも身近にうなぎを知ってもらい、食を通じて文化をつないでいきたい。
息子がそうであったように、次の世代へと食の記憶と価値を手渡していくこと。
その想いもまた、この一杯の背景に込められています。
こだわりは「極上の“カリッ フワッ”」

うなぎ たかしろが目指すのは、ただ柔らかいうなぎではありません。
外はカリッと香ばしく、中はふわっとほどけるような食感。
その相反する要素を一尾の中で成立させること——それがこの店のこだわりです。
そのために選んだのが、蒸しの工程を入れない関西風の地焼き。
備長炭の強い火力で一気に焼き上げることで、表面は香ばしくカリっと、内には旨みと脂を閉じ込める。
このカリッ・フワッというコントラストこそが、うなぎたかしろの核となります。
焼きにおいても、その思想は表れています。
目指しているのは、極上の「カリッ フワッ」。
外は香ばしく、中はふっくらとほどける食感。
素材と技術の両方に真摯に向き合うことで生まれる、理想の仕上がりです。
美味しいだけで終わらせない。
食べるという行為に、もう一歩深い意味を持たせる——
その想いが、この店の根底に流れています。
タレと焼き——主役を引き立てる設計

タレは、長年うなぎを見てきた経験と現場で焼き続けてきた感覚を掛け合わせて設計されています。
目指したのは、主張するタレではなく、うなぎを引き立てるタレ。
甘さを抑え、キレと奥行きを持たせることで、地焼きの力強い旨みと正面から釣り合う味わいに。
焼き・脂・タレ——
その三つが拮抗することで、一口ごとに完成度の高い体験が生まれます。
このタレは、一から仕立てたもの。
まだ輪郭が立ち、若さを感じる状態ですが、日々うなぎの脂が落ちることで、少しずつ丸みと深みを増していきます。使い込まれるほどに熟し、味わいを育てていく。その変化もまた、この店の年輪となります。
お客様に召し上がっていただく一尾一尾が、タレをさらに育っていく——。
看板メニュー「鰻重」——すべてが凝縮された一杯

すべての要素は、この一杯に集約されます。
蓋を開けた瞬間に立ち上る、炭火焼の香ばしさ。
箸を入れたときの軽やかな抵抗。
口に入れた瞬間の「カリッ」と「フワッ」の対比。
そして、後から広がる脂の甘みとタレの余韻。
余計な演出はありません。
だからこそ、焼きの技術がそのまま伝わります。
シンプルであるほど、誤魔化しが効かない。
その潔さが、この一杯の魅力です。


