創業300年の歴史を誇り、江戸時代から水運で栄えた佐原の中でも老舗中の老舗ということです。うなぎの調理法も老舗ならではの伝統を守っているそうです。焼くのはもちろん紀州備長炭、蒸しも蒸気を使って蒸すのではなく、うなぎ自体の熱を利用した箱蒸しにしているそうです。
カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した映画「うなぎ」のロケが佐原市内であったこともあり、今村昌平監督が来店した店として取り上げられたこともあります。
佐原では、「うな重」と注文すると蒲焼きとご飯が別々のお重に入った二段重で出てきます。ご飯の上に蒲焼きをのせたものは「じか重」 と注文して下さい。私は食べなれた「じか重」を注文しました。
感想はひと言で言ってワイルド!こってり系のタレとうなぎの脂の相乗効果で香ばしさは抜群です。身は江戸前風のように柔らかではなくしっかりとした歯応えがあります。創業当時から水運の力仕事に携わっている人たちの貴重なエネルギー補給食としてもてはやされたのでしょう。