JR京浜東北線「川口駅」東口で下車して駅前の産業道路を北(浦和方面)へ、大型ブックストアの「書泉ブックドーム」を過ぎると運が良い?と鰻を焼く良い匂いが漂ってくることも…。信号を右折して八間通りを少し歩くと右手に和モダンな建物が目に入ります。そう、そこが「鰻 十和田」です。門をくぐって左へまわったところが玄関です。この僅かな道程のおかげで喧騒の街から静かな品の良い場に誘われます。
「鰻 十和田」は、川口で三代、70年続くうなぎ屋さんです。2005年7月、元の店舗の斜向いに新築移転オープンしました。浜名湖産の中でも一定以上の高品質の鰻を仕入れることが可能になったので、移転を機に良質の水を得るために井戸を掘り、割きたての鰻を炭火で焼くシステムを整え、待ち時間を楽しみの時間に変える空間プロデュースをしたそうです。
その甲斐あってお料理が運ばれてくる間も楽しく過ごせますし、接客も気持ちよく居心地の良いお店です。もちろんお料理も美味しく作り手の丁寧さが伝わります。特に鰻は口に入れた瞬間、「この鰻は冷めても美味しい」と感じさせる出来でした。
「鰻 十和田」で鰻を頂いて、鰻は御馳走なんだと再確認しました。それは、お店のもてなしの気配りに食べ終わったあと、自然と手を合わせて「ご馳走様でした」と言ってしまうからです。