「うなぎ愛好会」の第2回のイベントが、2015年12月10日(木)闇の大潮の前日にシラスウナギの豊漁を願って開催された。
干潮と満潮の高低差が一番大きいときを「大潮」といい、新月や満月の前後に数日間おこります。つまり闇の大潮とは、新月の時の満ち潮のことをいう。シラスウナギは、泳ぐ力が弱いので、冬のこの時期に満ち潮に乗って日本沿岸までやってくる。特に闇の大潮の時は、シラスウナギが水面に浮上してやってくるので、沢山とれるといわれている。
今回の開催場所は、JR武蔵野線・西浦和駅前ロータリーにある『うなぎ処 古賀』
店主の古賀秀喜さんは、以前にも紹介したように南千住の名店『尾花』で長く板長を務めていた方で、素晴らしい本格江戸前鰻の技術は惚れ惚れする。なので、古賀さんで開催すると聞いた時からとても楽しみだった。
参加者は、前回から引き続き参加の5名と前回お世話になった『鰻樹』の店主・鈴木裕介さんの計6名。
ビールで乾杯のあと、楽しい宴が始まる。
まず
【先付け】「五種盛り」が運ばれる。
華やかな盛り付けを目でも楽しむ。
「骨一本揚げ」
一般的にはカットして「骨せんべい」として提供されるが、一本揚げにすると見た目も美しい。
「鰭黒子風揚げ」
ヒレはうなぎの串焼きでよく食べるが、揚げたものは初めて食べた。うまいっ!
古賀さんがこの食べ方が好きだというのは、深く納得。
「バラぽん酢」
肝ぽん酢をメニューに載せている店はあるが、バラぽん酢は珍しいひと品。
「鰻ハム」
スモークしたうなぎもうまいっ!
日本酒を追加!(笑)
「レバーテリーヌ風」
うな肝のテリーヌはないものかと思っていたが、やっぱり出来るんだ!
クリームチーズと酒盗が合う(´▽`)
【先付け】をいただきながら鰻樹の鈴木さんが創作鰻料理について話をしてくれた。
鰻料理を食べながら鰻職人さんの話を聞ける機会など滅多にないことだ。
作り手のメッセージを受け取りながらいただくという自分の姿勢も有りだということを確認させてもらった。
【向付】
「本鮪・甘海老・米鯰」
白身は鯰だったのね!うなぎ屋さんだけに川魚も入れてくれたんだ(嬉)
今年は、うなぎ味のナマズなるものが登場したが、やはりそれぞれの良さがある!
焼き物
「うなぎ串アラカルト」
西京焼き・幽庵焼き・塩焼き
短冊焼きでも漬けダレによって趣が違う良さが出る。
【揚げ物】
八幡巻き天婦羅・獅子唐
瀬戸藻塩と蒲焼のタレを用意してくれた。どちらも甲乙つけがたく美味!
【鰻重】御吸物・香物
恒例になった #うなパカ 動画
音声には、じらし過ぎだとの突っ込みが入っている(^^ゞ
古賀さんの蒲焼のビジュアルは本当に綺麗だ!
管理人個人のfacebookのカバー写真は古賀さんの鰻重なのだ(^_-)
美しさとふわっととろける食感は、The江戸前鰻 だ!
名古屋で地焼きの魅力を発見したが、江戸前鰻は食べてホッとする。自分は関東人なんだなぁ…
鰻重が出てきた後で古賀さんも加わり、うなぎ談義がさらに盛り上がる。
【デザート】
楽しい宴の〆は記念撮影。
皆さん、鰻面の笑みで撮れたかな?
次回 来年2月に埼玉県で行う予定の全国うなぎ屋さんの親睦会「鰻福会」で「うなぎ愛好会」のとコラボも?いう話もあるので楽しみがますます広がる。
古賀さんは「日本のうなぎを育てる会」の副会長。
完全養殖うなぎの量産技術が一日も早く実用化してほしいというのが鰻を愛する人の願い。
冒頭でも書いたが、12月11日は、闇の大潮。
シラスウナギの豊漁を祈念する!