西早稲田 蒲焼 田川 

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毎年暮れに早稲田の穴八幡宮で一陽来復のお守りをいただくのだが、昨年の暮れは穴八幡宮へ行く時間がとれなかった。一陽来復のお守りをお祀りする日は冬至、大晦日、節分なので節分前にいただいてくることにあいなった。

穴八幡宮の帰りは『すず金』で鰻をいただくことが多いのだが、今日は埼玉へ行く用事があり高田馬場駅へ向かう。

早稲田通りを高田馬場へ向かって歩いていると腹の虫が鳴って仕方がない。iPhoneを取り出し、検索をかけると敬愛するうなぎ愛好家・ゆぽんたさんの『田川』のレポートを発見!すぐ近くではないか?!行くことを即決。

地図を見ると店は、早稲田通り沿いにある「タマノイ酢・東京支店」の裏手にある。

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店内は、4人掛けのテーブルひとつに2人掛けのテーブルひとつ。小上がりに4人用の座卓がふたつという小さなお店。昼時とあって小上がりの座卓がひとつ空いているのみであった。

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うな重は中(1,720円)上(2,150円)特上(2,600円)かさね重 竹(3,450円)とあり、とても良心的な価格設定だ。
この後の予定があるので「うな重・上」をお願いする。平日2時までのランチタイムにうな重を注文すると吸物がサービルになるのも嬉しい。

店は初老のご夫婦で切り盛りしていて、女将さんが配膳を担当して、奥の厨房ではご主人が炭火で鰻を焼いている。

20分ほどで「うな重・上」が到着。

蓋を開けると小振りながらもこの値段で1尾づけはすごく嬉しい!

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いただくとやや甘めのタレでしかもある程度の歯ごたえを残してある。
自分はこの手の蒲焼を勝手に「下町の鰻」と呼んでいるが早稲田で「下町の鰻」と出会えるのは嬉しい誤算である^^

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後から早大のジャージを着たお客がやってきたので、学生さんに良心的な価格で鰻を食べてもらいたいというご主人の心意気なのかもしれないと思った。

都内には『田川』の屋号のうなぎ屋さんが何店舗かある。
その中でも今は閉店してしまったが、「うなぎ大好き」を始める前に行った西荻の『田川』のふわぱりでキリリとしたタレをまとった鰻が印象深い。訪問当時は口コミサイトもなく、デジカメも普及していなかったのでレポートも写真もないのが惜しまれる。

そんな訳で帰りしな、女将さんに屋号について尋ねると、先代が田川という屋号が好きで名付けたそうだ。忙しそうなのでその先は聞けなかったが、どちらかの『田川』の鰻をオマージュして名付けたのかもしれない?と鰻妄想を膨らませて店を後にした。

 

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