宗吾霊堂から甚兵衛渡しに至る宗吾街道。歌舞伎や浄瑠璃の題材になった佐倉義民伝において佐倉惣五郎が直訴に向かうために通ったとされることから”直訴道”の別名もある。
宗吾街道は、約2kmの間に7軒の鰻店があることからうなぎ好きの間では宗吾うなぎ街道とも呼ばれている。
宗吾霊堂から麻賀多神社の杜を抜けて、印旛沼を望める下り坂の右側に『うなぎ 名鳥』がある。
お昼の開店時間よりも少し早く着いたので、駐車場に車を停めて少し待たせてもらう。
11時の開店時間になると「どうぞ」と声をかけてもらい店内へ入る。
入口を入ると左手に4人掛けのテーブルが3つ。
奥には座敷もある。
テーブルの上には写真入りのメニューが置いてある。
「うな重 」2,500円
ご飯と別盛りの「うなぎ御膳」も2,500円 こちらは蒲焼と白焼が選べる。
蒲焼2枚入りの「うな重スペシャル」は4,700円。
白焼きとうな重が一度に楽しめる「二段重」も4,700円だ。
「うな重」をお願いして、メニューを置くと裏面にもメニューがあった。
蒲焼、白焼きの他にどじょうのメニューもある。
「どじょうの唐揚げ」500円もお願いする。
壁に手書きのメニューが貼ってある。
テーブルにあったメニューの他に「やきとり」や「エビガニ」などもある。
子供の頃は、川でアメリカザリガニを獲っていたので「エビガニ」は懐かしいメニューだ。
一人でなかったら注文したかった(笑)
調理場の奥には立て場があり、その前の割き台で割き立ての活鰻を串に刺している姿が見える。
注文を受けると串に刺したばかりの鰻を蒸し器の中へ。
開店を待って入店なので割き立ての鰻をいただけるチャンスに恵まれた。
まず「どじょうの唐揚げ」
ややほろ苦さを感じるどじょうをカラッと揚げてある。
運転手がいれば、ビールを頼んでいただろう。
30分ほど待って「うな重」登場!
薄すら焦げ目のついた綺麗なうな重だ。丁寧な仕事がわかる。
しっかり蒸されたフワトロ系の蒲焼である。
サラリとしていて醤油と甘味のバランスが良いタレである。
ご飯も炊き立て熱々で蒲焼の美味さを引き立てている。
会計を済ませて、美味しかったことを伝えて、少し話をさせていただく。
『名鳥』さんは、創業40年になるという。
黙々と仕事をしている方が2代目だそうだ。
とてもホッとするうな重をいただいた。
次回、伺った時は「どじょう鍋」や「エビガニ」もいただいてみたいと思った。